二蝶で働くスタッフを紹介します

二蝶の仕事をひと言で表現するなら、料亭や仕出しで料理を食べていただき、満足していただくことです。日々ご来店いただいたお客様に二蝶にしかない特別感を提供できなければ何度も足を運んでいただくことは難しいでしょう。しかし、スタッフはお客様のためを想ってサービスを提供しているのであって、会社のために働いている訳ではありません。自身に生活があり、思考があり、その延長線上に人生を預けてもらうパートナーとして二蝶が存在するのです。料亭での仕事はお客様が主役ですが、スタッフも日々現場で奮闘し、その中で一歩一歩成長し、素敵に輝きを放っています。ほんの一部ですが、その片鱗に触れていただきたいと思い、スタッフを紹介させていただくことにしました。

まだまだ成長し続けられる

YUKINO NISHIYAMA

接客西山 由季乃

二蝶を選んだきっかけは
働きながら勉強ができること

高校3年生で就職活動をしていた時は、料亭という世界も二蝶の名前もまったく知りませんでした。学校の先生に紹介してもらって試験を受け、今ここにいるのですが、当時一番魅力を感じたのは働いて、お金をもらいながらいろいろな勉強ができることです。お茶や着付など、それまでは知ろうともしていなかった世界ではありますが、今思えば興味はあったんだと思います。知っておくことで自分の幅が広がりますし、それを給料をいただきながら学べるなんて素敵!と。

入社して6年目になりますが
まだまだ目的地は遠いです

高校を卒業して二蝶に入社し、今年で6年目になります。もう一人前の域に入っているはずなのですが、仕事を知れば知るほどできなければならないことも知らなければならないことも増えています。実は最初、私は3年ぐらいで辞めるんだろうと思っていたのです。仕事を覚えてしまうと成長が止まると思っていたから。でも、先輩はまだまだ私の憧れで、後輩は日々逞しくなってくれていて、ここなら私もまだまだ成長できるなって思えるんです。

ありがとうって言われたり
名前を覚えてもらえたりすることが
なんだかとても嬉しい。

いろいろなことを知っておかないと
ダメだということを知りました

二蝶で学んだこと、できるようになったことはたくさんあります。着物が着られるようになったり、茶道や書道が身についたり。でも、教えてもらうことだけではなく、例えば地元香川のこと、観光の知識、提供するお料理やお酒のことなども、知っているのと知らないのとでは、お客様とちょっとした会話ができるかどうかに繋がります。せっかく聞いていただいたのに、自分が「知らない」ことで「お客様とのコミュニケーションの機会を逃してしまうのはもったいない」って思います。

ありがとうと言っていただけることが
単純にうれしいなって思います

何度も二蝶を訪れてくださるお客様が「ありがとう」と言ってくださったり、お料理を届けにお部屋へうかがった時に「西山さん待ってたよ」って言っていただけたりするととても嬉しい気持ちになります。中には顔と名前を覚えてくださっていて、廊下でお会いした時に声をかけてくださるお客様もいらっしゃいます。お客様が訪れてくださる「二蝶」という場所に、私という存在が片隅にでもいることが本当にありがたく、もっともっと頑張らなきゃいけないなって思います。

Past now future

「空気を読めるようになること」が
今、最もなりたい自分の目標です

料亭の接客は「潤滑油」のお仕事だと教わりました。その場が上手く回るようにお客様と接するという意味ですが、そこにマニュアルはありません。ご家族で訪れてくださったお客様もいらっしゃれば、お仕事の接待でいらっしゃる方、会社でご利用くださる方もいらっしゃいます。例えば、今説明をすべきなのか、詳しく話すべきなのか、話を膨らませるべきなのかなど、すべてがお客様によってまったく異なります。それを「ちょうど良い」カタチで対応できるようになることが今の私の目標です。

大変なことも楽しいことも
すべてが自分の中で生きています

最初は「料亭の仕事は着物を着てお料理を出すだけでしょ?」と思っていたのです。実際に現場で働いてみて初めてわかったこと。それは、学校では学ぶことのできない、教科書には書いていないこと。日々いろんな発見があって、気づきがあって、学びがある。だから、やればやるほどもっとやりたいことが増えてくる。大変なことももちろん多いですが、1人じゃないって思えるし、仲間たちといろいろなことを分かち合いながら成長できるので、働くことがとても楽しいです。

※2023年現在、10年目を迎えようとしている西山は、接客課長として日々の接客業務と合わせ後輩の指導にもあたり、二蝶にとって欠かせない人材として活躍しています。